床暖房システム

床暖房とは?

床暖房は、床下にパネルを設置し、床下からの輻射熱によって部屋全体を効率的に暖めるシステムです。輻射による人体への暖房効果によって体感温度が高くなるため、温度上昇を最小限に抑えたまま快適な居住空間を実現できます。

また、空気を暖めて循環させる従来の暖房器具と違い、室内のチリやホコリを舞い上げたり二酸化炭素を発生させたりして空気を汚す心配もない安全性・心地よさを兼ね備えたシステムです。

この床暖房システムを快適に安心してご使用いただくために、当社では各メーカーの良いところを取り入れたベストなシステム作りを心がけています。


床暖房の種類とそれぞれの特徴

床暖房は大きく分けて温水式と電気式の2種類で、施工方法には木造の床下部分に床暖房パネルを設置する乾式、モルタルに埋め込む湿式があります。

温水式床暖房

温水式は、熱源機で沸かした温水を床の配管に流すことで暖める仕組みです。床暖房専用に熱源を使用するタイプと熱源を給湯器と床暖房で共用するタイプがあります。電気式よりランニングコストはかかりませんが、熱源機のアフター費用や熱源機の交換(15年~20年)費用がかかります。

温水式は室内の床パネルと屋外の熱源機で構成され、その組み合わせによってシステムを構築します。

熱源機の種類

  • ガス
    ガスボイラーで沸かしたお湯を使う方式で、規模に左右されず複数の部屋に設置でき、温度の制御も容易です。温水式の中では設置費用(イニシャルコスト)がもっとも安くなっています。
  • 灯油
    灯油ボイラーで沸かしたお湯を使う方式で、広い面積に対応可能です。比較的ランニングコストは安くなっていますが、定期的に給油が必要となり、臭いが気になる場合もあります。
  • 電気ヒートポンプ
    電気ヒートポンプで沸かしたお湯を使う方式です。ランニングコストの安さが魅力で、オール電化の住宅に向いています。設置場所によっては小さな低周波音が気になることがあります。

電気式床暖房

電気ヒーター式は、床下に電気で発熱するヒーターを設置することで暖める仕組みです。熱源機その他のシステムのメンテナンス費用はかかりませんが、一般的にはランニングコストが高くかかります。小スペースの床暖房に(トイレ・脱衣室・浴室・洗面室・書斎等)に適した方式です。電気式ヒーターには、パネル式とフイルム式があります。構成はヒーターと温度コントローラーになります。

パネル式電気式ヒーター・・・厚さ12mmの定型でサイズ別に用意されています。
フイルム式電気式ヒーター・・・厚さ0.3mm~1mm程度、定型とフリーサイズがあります。


主な取扱い商品

温水式床暖房

温水式床暖房

パネルタイプは2種類、床構造やシステムの規模によって選択できます。

●SK-12AW(遠赤外線放射タイプ)
・温水パイプに口径7A (内径φ7㎜、外径10㎜)のものを使用。
・パネルの厚さが12㎜なので汎用性が高い。

●SK-15AW (遠赤外線放射タイプ)  (パネルの厚さは15㎜です)
・温水パイプに口径10A(内径φ10㎜、外径13㎜)を使用。口径7Aと比較すると、容積が約2倍あるため、1回路あたりの配管長を長くすることができ、システム全体の配管本数を少なくまとめることができます。
・広い面積に設置する場合や、配管周りをスッキリまとめたいときに適しています。

※また、遠赤外線放射タイプ以外に、廉価版のアルミタイプ(SK-12AW・SK-15AW)もあります。(アルミタイプは、床暖房用でない無垢フローリングには対応していません)

【製品仕様書】
12mm 本体(PDF:91KB)・パネルターン(PDF:80KB)
15mm 本体(PDF:77KB)・パネルターン(PDF:106KB)

※ ヒートポンプ式床暖房にも対応しています。


SKパネル床暖房の特徴    

●「遠赤外線放射パネル」の採用で、無垢フローリングにもやさしい
遠赤外線を放射し、床材に効率よく熱を伝えることができるので、45~55℃程度の低温水※1でも十分暖まり、無垢のフローリングに使用しても床材を優しく暖め、反りや割れ等の傷みを起こしにくくします。

●ジョイントレス配管なので、漏水の心配なし
温水パイプに、長尺の樹脂パイプ(耐熱ポリエチレンパイプ)を途中でジョイントすることなく一本で使用する※2ので、漏水を起こす心配がありません。

●お部屋の形状や用途に合わせ、レイアウトフリー
大きなマット状のパネルではないので、お部屋の形状・用途に合わせ自由にレイアウトすることができ、お部屋の隅々までパネルを設置することができます。 トイレの床やキッチンカウンター下のつま先部分まで設置可能です。また造作家具の下など 床暖房が不要な箇所は外すこともできます。(現場の状況によりパネルをフリーカットが出来ます)

●小根太付パネルなので、作業性が良い
作業性向上による設置工事のコストダウンで、お客様への設置費用のご負担が軽減されます。

●厚さ0.4㎜のアルミ均熱板の採用で、温度ムラが少ない
パイプに流れる温水の熱を水平方向に伝える均熱パネルに、厚さ0.4㎜のアルミパネルを採用しているので、パネルの端まで十分に熱を拡げることができ、温水式床暖房のデメリットであった温度ムラが少なくなるようつくられています。

※1、地域、建物構造、使用床材等の条件により異なる場合があります。
※2、SK-12(7Aパイプ)の場合で、床下でジョイントをする場合がありますが、基本的に床上(床の中等の隠ぺい部分)ではジョイントは行ないません。

埋め込み式床暖房【湿式
モルタル埋め込み式・・・・ 躯体スラブ上に架橋ポリエチレン管(10A13A)を150 ピッチ、200ピッチで配管


電気式床暖房

電気パネル敷きこみ式(P TCヒーター)【乾式
株式会社アルシステム製「プリマヴェーラ」
株式会社サンマックス製「ぬくぬく陽だまり」

コンクリート床対応 床暖房 【湿式】
ヒーティングケーブル


床暖房システム設置費用

ここでご提示させていただいている金額はあくまでも目安となります。
 施工面積や施工方法、元々の床材の種類など、条件によって異なりますので、まずはお気軽にお問い合わせください。